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建デポマガジン

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建築資材とは?種類と特徴、選び方をご紹介!

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建設現場において、品質・安全性・コストのすべてに影響を与えるのが「建設資材(建築資材)」です。

しかし一口に建設資材といっても、その種類や特徴は多岐にわたり、用途に応じた適切な選定が求められます。
特に現場監督の立場では、工期や施工条件、耐久性を踏まえながら最適な建築資材を判断する場面も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、建設資材とは何かという基礎知識から、主な種類・特徴、現場で失敗しない選び方のポイントまでをわかりやすく解説いたします。

建築資材とは?

建築資材とは、建物や構造物を建設する際に使用されるあらゆる材料の総称です。
木材、コンクリート、鉄骨といった構造を支えるものから、壁紙、塗料、タイルなどの仕上げ材、さらには断熱材、防水材、電気設備、配管材料まで、その範囲は非常に広範にわたります。

建設資材の選定は、建物の安全性、耐久性、機能性、美観、そしてコストや工期に直接的な影響を与えるため、現場監督にとっては極めて重要な業務の一つです。
適切な資材を選び、正しく施工することで、建物の品質と性能を最大限に引き出すことができます。

建築資材の分類

建築資材は、その機能や使用される部位によってさまざまな分類方法がありますが、ここでは特に基本的な「下地材」と「仕上げ材」の2つに分けて解説します。

下地材とは

下地材とは、建物の構造を支えたり、仕上げ材を取り付けるための基礎となる材料のことです。
これらは建物の骨格や内部に隠れてしまうことが多く、直接目に触れる機会は少ないですが、建物の安全性や耐久性を左右する重要な役割を担っています。

  • 主な種類:木材(構造用合板、角材)、鉄骨、コンクリート、石膏ボード、ラスボードなど
  • 役割:建物の強度確保、断熱材や防音材の支持、仕上げ材の接着面形成など

仕上げ材とは

仕上げ材とは、建物の表面を覆い、美観を整えたり、機能性(防水、防音、断熱など)を付与したりする材料のことです。
内外装を構成する資材であり、居住性やデザイン性を大きく左右します。

  • 主な種類:壁紙(クロス)、塗料、タイル、フローリング、サイディング、屋根材など
  • 役割:建物の保護、意匠性の向上、快適性の確保、耐久性の向上など

【部位別】建設資材の種類と特徴

ここでは、建物の主要な部位ごとに、代表的な建設資材の種類とその特徴を解説します。現場監督として資材選定の参考にしてください。

屋根材

屋根材は、雨風や日差しから建物を守る最も重要な部位の一つです。
耐久性、防水性、耐火性、軽量性、デザイン性など、さまざまな要素を考慮して選定されています。

スレート屋根

  • 特徴:セメントを主成分とした薄い板状の屋根材。軽量で施工しやすく、デザインやカラーバリエーションが豊富です。比較的安価で普及しています。
  • 注意点:定期的な塗装メンテナンスが必要。苔やカビが発生しやすい場合があります。

金属屋根

  • 特徴:ガルバリウム鋼板などが代表的。軽量で耐震性に優れ、耐久性・防水性が高いのが特徴です。デザインもスタイリッシュなものが多く、緩勾配の屋根にも対応できます。
  • 注意点:断熱性や遮音性が他の屋根材に劣る場合があり、下地に工夫が必要です。

瓦(粘土系)

  • 特徴:粘土を焼成して作られる伝統的な屋根材。耐久性、耐火性、断熱性、遮音性に優れ、和風・洋風問わず重厚感のある外観を演出します。
  • 注意点:重量があるため、建物の構造に負担がかかる場合があります。初期費用が高めです。

外壁材

外壁材は、建物の外観を決定づけるだけでなく、雨風や紫外線から建物を保護し、断熱・遮音性能にも寄与します。

サイディング

  • 特徴:工場で生産される板状の外壁材。窯業系、金属系など種類が豊富で、デザイン性、施工性に優れています。軽量で耐震性にも寄与します。
  • 注意点:目地のシーリング材の定期的なメンテナンスが必要です。

モルタル

  • 特徴:セメントと砂、水を混ぜた材料を塗り仕上げる外壁。デザインの自由度が高く、防火性に優れます。
  • 注意点:乾燥収縮によるひび割れが発生しやすく、施工に熟練の技術が必要です。

ALC(軽量気泡コンクリート)

  • 特徴:軽量で断熱性、耐火性、遮音性に優れたコンクリート板。大規模建築物で多く採用されます。
  • 注意点:吸水性が高いため、塗装による防水処理が必須です。定期的な塗装メンテナンスが必要です。

タイル

  • 特徴:粘土や石を焼成した外壁材。高級感があり、耐久性、耐候性、メンテナンス性に非常に優れています。
  • 注意点:初期費用が高く、施工に専門技術が必要です。

カーテンウォール

  • 特徴:高層ビルなどで採用される、建物の荷重を負担しない非耐力壁。ガラスや金属パネルで構成され、意匠性、採光性、軽量性に優れます。
  • 注意点:専門的な設計・施工が必要で、断熱性や遮音性の確保が課題となる場合があります。

内装材

内装材は、建物の内部空間を構成し、快適性やデザイン性、機能性(防火、防音、調湿など)に影響を与えます。

壁材(クロス・塗り壁・木材)

  • クロス(壁紙):ビニールクロスが一般的で、デザインや機能(防カビ、消臭、汚れ防止など)が豊富。施工性が高く、比較的安価です。
  • 塗り壁:漆喰、珪藻土などが代表的。調湿性や消臭効果があり、自然素材ならではの質感や風合いが魅力です。
  • 木材:木の温もりや香りが特徴。調湿性があり、経年変化も楽しめます。

天井材

  • 特徴:石膏ボードにクロスを貼るのが一般的。吸音性や防火性を高める機能性天井材もあります。

装飾材(FRP・ガラス)

  • FRP(繊維強化プラスチック):軽量で強度があり、複雑な形状に加工可能。デザイン性の高い装飾や造作に用いられます。
  • ガラス:採光や視覚的な広がりを生み出すだけでなく、デザイン性や防火性、防音性を持つ特殊ガラスもあります。

床材

床材は、居住空間の快適性や安全性、清掃性に大きく関わります。

フローリング

  • 特徴:木材を加工した床材。天然木の無垢フローリングと、合板に化粧材を貼った複合フローリングがあります。耐久性、デザイン性に優れ、温かみのある空間を演出します。

クッションフロア

  • 特徴:塩化ビニール製のシート状床材。防水性、クッション性、防汚性に優れ、水回りや子供部屋などに適しています。比較的安価で施工も容易です。

フロアタイル

  • 特徴:塩化ビニール製のタイル状床材。デザインが豊富で、木目や石目調などリアルな質感を再現できます。耐久性が高く、部分的な補修が可能です。

カーペット

  • 特徴:保温性、吸音性、クッション性に優れ、足元が快適です。デザインやカラーバリエーションも豊富。

  • 特徴:日本の伝統的な床材。調湿性、吸音性、断熱性に優れ、リラックス効果があります。

タイル

  • 特徴:陶磁器や石材を加工した床材。耐久性、耐水性、清掃性に優れ、デザインも豊富です。玄関や水回り、商業施設などで多く用いられます。

断熱材・遮熱材

断熱材・遮熱材は、建物の省エネ性能や快適性を高める上で不可欠な資材です。

繊維系断熱材

  • 特徴:グラスウール、ロックウールなど。繊維の間に空気を含ませて断熱効果を発揮します。コストパフォーマンスが高く、不燃性にも優れます。

発泡プラスチック系断熱材

  • 特徴:押出法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォームなど。高い断熱性能と耐水性を持ち、軽量で施工しやすいのが特徴です。

天然素材系断熱材

  • 特徴:セルロースファイバー、羊毛、炭化コルクなど。環境負荷が低く、調湿性や防音性にも優れるものがあります。

防水材

防水材は、建物を雨水や湿気から守り、躯体の劣化を防ぐために使用されます。

防水シート

  • 特徴:アスファルトルーフィング、合成高分子ルーフィングなど。シート状で施工が比較的容易です。

アスファルト防水

  • 特徴:アスファルトとルーフィングシートを何層にも重ねて形成する伝統的な防水工法。耐久性、信頼性が非常に高いのが特徴です。

防水塗料

  • 特徴:ウレタン防水、FRP防水など。液状の材料を塗布して防水層を形成するため、複雑な形状の部位にも対応しやすいです。

開口部材

開口部材は、建物の外と内をつなぎ、採光、通風、断熱、防犯などに重要な役割を果たします。

サッシ・窓

  • 特徴:アルミ、樹脂、木製など素材が豊富。断熱性、気密性、防音性、防犯性など、目的に応じた性能を持つ製品を選定します。

ドア(玄関ドア・室内ドア)

  • 特徴:デザイン性、断熱性、防音性、防犯性、耐火性など、用途に応じて様々な機能が求められます。

シャッター

  • 特徴:防犯性、遮光性、防風性、防火性などを高めるために設置されます。手動式と電動式があります。

網戸

  • 特徴:通風を確保しつつ、虫の侵入を防ぎます。耐久性や目詰まりしにくさなども選定のポイントです。

建設資材の選び方|現場監督が押さえるべきポイント

多種多様な建設資材の中から最適なものを選ぶためには、多角的な視点からの検討が不可欠です。
現場監督が資材選定時に特に重視すべきポイントを解説します。

要求性能を満たしているか

最も基本的な要件は、設計図書や各種法規(建築基準法、省エネ法など)で定められた構造強度、耐火性、断熱性、防水性、遮音性などの性能を資材が満たしているかを確認することです。

特に、人命に関わる安全性や、建物の長期的な維持に関わる耐久性については、妥協なく厳しくチェックする必要があります。

コストパフォーマンス

資材の選定においては、初期費用だけでなく、施工費用、将来的なメンテナンス費用、そして建物の運用にかかるランニングコスト(例:断熱材による光熱費削減効果)を含めた「ライフサイクルコスト(LCC)」で評価することが重要です。

安価な資材を選んでも、メンテナンス頻度が高かったり、省エネ性能が低かったりすれば、結果的に総コストが高くなることもあります。

耐久性とメンテナンス性

資材の寿命や、経年劣化のしにくさは、建物の品質を長期的に保つ上で非常に重要です。
また、万が一の不具合や定期的な点検・補修が必要になった際のメンテナンスのしやすさ、費用も考慮に入れるべきです。

特に、足場が必要となる高所作業を伴う外壁材や屋根材などは、メンテナンスサイクルが長い資材を選ぶことで、長期的なコスト削減につながります。

施工性・工期への影響

現場での加工のしやすさ、専門的な技能の要否、搬入・保管のしやすさ、そして施工期間への影響も重要な選定ポイントです。
施工が容易で工期短縮に貢献する資材は、人件費の削減やプロジェクト全体の効率化に寄与します。

また、天候に左右されにくい資材や工法を選ぶことで、工期遅延のリスクを低減できます。

デザイン性・意匠性

建物のコンセプトや周辺環境との調和、そして施主の要望に応えるデザイン性も、特に仕上げ材においては重要な要素です。

資材の色、質感、形状が建物の美観を大きく左右するため、サンプルやCGなどを活用し、完成イメージを共有しながら慎重に選定を進めることが求められます。

環境性能・サステナビリティ

近年では、環境負荷の低減や持続可能な社会への貢献が求められています。

リサイクル性、省エネ性(製造時のエネルギー消費、断熱性能など)、健康への配慮(VOCなどの有害物質排出の少なさ)、持続可能な森林管理認証材の使用など、環境性能の高い資材を選ぶことも重要なポイントとなっています。

まとめ

建設資材の選定は、建物の安全性、耐久性、機能性、美観、そしてコストや工期に直結する、現場監督にとって極めて重要な業務です。
一口に建設資材といっても、その種類や特徴は多岐にわたり、用途や目的に応じた適切な知識と判断が求められます。

「要求性能」「コストパフォーマンス」「耐久性とメンテナンス性」「施工性・工期への影響」「デザイン性・意匠性」「環境性能・サステナビリティ」といった多角的な視点から資材を総合的に評価し、最適な選択をすることが、プロジェクトの成功と建物の長期的な価値向上につながります。

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